最近、娘が太ることを気にして、朝食をあまり食べようとしません。体型は気にするほど太っているとは思えません。「もう少しくらい食べても太らないよ。」と話しても、「みんなやってるから。」と友達と競い合ってダイエットしています。
　このままでは体をこわしてしまうのではないかと心配です。

　ダイエット経験がある子に話を聞いてみると、食べないことで痩せられると誤解している子もいるようです。また、脂肪や糖質をとらなかったり、特定の食品だけを食べたりする方法で体調を崩す例もあります。成長のためのエネルギーが必要な時期ですので、このような無理なダイエットは考えものです。このままでは、体だけではなく、心の健康にも悪影響を及ぼしかねません。
　朝食をとらないと、体温や血圧が活動に十分な状態にならないので、脳のはたらきも鈍くなり、勉強や運動に力が入りません。そればかりか、空腹状態が続くと脳が命の危険を感じ、次の食事を脂肪として体に蓄えようとして、太ってしまうこともあります。
　体型については、身長や体重から体格指数（ＢＭＩ）や適正体重を調べ、本当にダイエットが必要かお子さんと考えてみましょう。そのうえで、食事制限ではなく運動して体力をつけながら減量することが大切です。
　次に食事については、栄養素やカロリー、それを消費する運動量などを考えながら、一緒に食事の準備をするのもよいですね。食卓にはできるだけ家族がそろい、和やかな雰囲気で楽しい会話がはずむように配慮していきたいものです。